英国のEU離脱の国民投票を受けて£安になってたタイミングを狙って、Evans CycleからPolar V650を購入しました。(残念ながら現在、Evans CycleではPolar製品を日本に発送することはできなくなっています)
私が使っているMacは、OS X El Capitan 10.11.6 です。
V650は、Software version 1.2.7以降がEl Capitanに対応しています。これより前のVersionだと接続できないようです。
早速、購入したV650の電源を早速入れてバージョンを確認しました。V650のSoftware versionは「設定」→「基本設定」→「V650について」と進んで、画面を少しスクロールする確認できます。
もし、1.2.7より古いSoftware versionの場合は、El Capitan以前のOS Xが入ったMacか、Windows 7以降のWindows PCを使ってSoftwareをバージョンアップする必要があります。(VISTAでは、FlowSyncがインストールできませんでした。)
詳しくは、
V650でMac OS X 10.11 El Capitanの互換性モードを有効にするには? を確認してください。
幸い、私が購入したV650のSoftware Versionは 1.2.7でしたので、そのままPolar WebからFlowSyncをダウンロードしてバージョンアップしました。
バージョンアップ後、OS Xで使用するには、同じく「設定」→「基本設定」→「V650について」を選択して、一番下までスクロールするとOSを選択するボタンがありますので、「Mac OS X」を選択します。OS選択を切り替えると、V650は再起動します。これを忘れると、FlowSyncを使ってMacと同期させることができません。
さて、V650の目玉機能は、地図表示です。
地図の入れ方自体はいろんなところに情報がありますので、そんなに難しくはないと思います。
ところが、私の環境では、V650に地図を同期させることができませんでした。
Map data was not synced と表示され何度やってもダメで、工場出荷状態にリセットしてから試してもダメでした。他の機能は特に問題なく動作しているので、V650の不具合というより、FlowSync側の不具合ではないかと予想をつけました。
デバッグに都合が良いように? FlowSyncにはLog表示機能があります。
[sh]
[22:34:37.136] [589] ###———————— Start syncphase: Maps $Revision: 1755 $ ————————###
[/sh]
地図の同期フェーズです。
[sh]
[22:34:38.831] [589] Response: status: 200 data.length=243 {“mapDataFileUrl”:”https://dngo5v6w7xama.cloudfront.net/maps/map_20150630_32.4_132.72_36.45_137.76.map”,”mapDataFileHash”:”e5daedb52275333d4b86b1ee36cd813d3f617079″,”centerPoint”:{“latitude”:34.xx,”longitude”:135.xx},”modified”:1440997549000}
[22:34:38.834] [589] Request: 4/7 getRemoteMapdata map_20150630_32.4_132.72_36.45_137.76.map GET
[22:34:38.837] [589] Remote.Read, url: https://dngo5v6w7xama.cloudfront.net/maps/map_20150630_32.4_132.72_36.45_137.76.map
[22:34:38.840] [589] File downloading started.
[22:34:38.840] [589] With proxy: , port: 0
[22:35:02.531] [589] Download duration: 00:00:24, rate (MB/sec): 7.73657
[22:35:02.531] [589] data=185677718
[/sh]
地図データのダウンロードは成功しているようです。
[sh]
[22:35:02.532] [589] ReadReady, status: 200, callerName: Maps
[22:35:02.532] [589] Response: status: 200 data 185677718
[22:35:02.534] [589] Request: 5/7 writeOfflineMapdataToTC MAPDATA.MAP write data 185677718
[22:35:02.537] [589] Local.WriteOfflineToTC, path: /U/0/MAP/0/MAPDATA.MAP
[22:35:02.538] [589] Unable to open file for read: /var/folders/n_/略/T/polar/resources/7db5de8f/map_20150630_32.4_132.72_36.45_137.76.map
[22:35:02.538] [589] CPStateFlag: GENERAL_ERROR
[22:35:02.538] [589] CPStateFlag: FILE_OPERATION_FAILED
[22:35:02.579] [589] WriteReady, data: undefined, status: GENERAL_ERROR, FILE_OPERATION_FAILED, callerName: Maps
[22:35:02.580] [589] Response: status: GENERAL_ERROR, FILE_OPERATION_FAILED data
[22:35:02.580] [589] Could not write local resource MAPDATA.MAP
[22:35:02.583] [589] Phase ready
[/sh]
あら、ここで失敗しているようです。
[sh]
/var/folders/n_/略/T/polar/resources/7db5de8f/map_20150630_32.4_132.72_36.45_137.76.map
[/sh]
どうやら、ここに(ダウンロードして)保存されている mapデータを開くことができないためにエラーになっているようです。
ターミナルから、このディレクトリにアクセスできるかを確かめたところ、アクセスできませんでした。
ディスクユーティリティの情報を見ると、「大文字/小文字を区別」が「はい」になっています。というか、なっていました。そうです、OS Xを新しくした時に、このオプションを有効にしていました。
つまり、私のV650のDevice IDは、 7DB5DE8F(仮)なので、どうやらFlowSyncがV650のデバイスIDと同じ名前の 「7DB5DE8F」というディレクトリを作り、その下にmapデータを保存したのに、読み出し時は、「7db5de8f」のディレクトリを指定したためにアクセスできずにエラーになっていたのです。元々ディレクトリを大文字で作っておいて、小文字でアクセスするなんて…なぜそのような仕様にしたのかは??ですが。
OS Xの初期設定、つまり買ってきてそのまま使っている時には問題にならないのですが、私のようにHDDをフォーマットしてしまったり、OS Xを新たにインストールするときに「大文字/小文字を区別」オプションを有効にしてしまった場合は同様に地図データを同期できない不具合が発生すると思われます。
対処方法ですが、簡単には「7DB5DE8F」があるディレクトリで、「7db5de8f」にシンボリックリンクを張ればOKです。
私は、ターミナルから ln -s でシンボリックリンクを張りましたが、Finder→移動→フォルダへ移動…で
/var/folders/n_/略/T/polar/resources/ まで移動して、エイリアスを作っても良いと思います。
この「7DB5DE8F」は、例ですのでログで自分のIDを確認して、ご自分のディレクトリに合わせてください。
Garminに比べてマイナーなPolar V650で、しかも、HDDのファイルシステムの設定を変更したMacを使っている人がそんなに居るとは思えませんが、何かのお役に立てれば嬉しいです。