IPoEとPPPoeの同時接続を試す

投稿者: | 2017/11/23

Softbank光のメリットを活かすにはIPv6 IPoE+IPv4での接続が必須ですが、PPPoEでも接続する事が出来ます。(両方同時に接続する事が契約的にOKなのかはよくわかりませんが…)

RTX1200を使ってPPPoE接続すれば、IPoEで割り当てられるIPアドレスに加えてもう一つのIPアドレスが割り当てられます。
また、RTX1200を使ってPPPoE接続すればYAMAHAのNetvolante DDNSサービスを利用する事ができます。
これで簡単に2つの(サブ)ドメインが利用できます。
当然サーバーも一台で利用したいところですが、サーバーをNATの内側に設置している場合(普通そうですよね)、簡単にはいきません。

例えば、外からのリクエストに対して、サーバーは通常default gatewayの方へ応答します。IPoEを通常使うルートに設定していた場合、IPoE側からのアクセスであればリクエストを送ってきたルートに応答を返す事ができますが、PPPoE側からの要求に対してもdefault gatewayをたどってIPoE側から応答を返してしまいます。残念ながらこの応答は相手側で弾かれてしまいます。

従い、PPPoE側からのリクエストに対してはサーバー側の応答をdefault gatewayではなくPPPoE側のI/Fにルーティングしてやる必要があります。そうすれば、リクエストを送った相手に対し正しく応答する事ができます。

では、どのようにすれば良いかというと、PPPoE側からの要求パケットをルーター内部のアドレスにNATで変換してあげれば良い事になります。
つまり、
要求元IPアドレス(PPPoE) → NAT/ポート転送(送信先をサーバーにする) → NAPT(送信元のIPアドレスをルーター内部アドレスに変換)とすれば、
応答パケットは、サーバー → NAPTに戻す(送信先が要求元に戻される) → NAT(送信元がPPPoEに割り当てられたグローバルIPに変換される)→PPPoEから要求元に返信されます。

実験用なので、RTX1500を使って試してみます。

  • LAN3からPPPoEで接続、LAN2をサーバーと同じセグメントのハブに接続します。
  • PPPoE/LAN3側の設定です。Internet側へのNAPTとInternet側からのWWW(HTTP)リクエストをサーバー(172.25.10.80:80)に転送します。
  • LAN2の設定例です。LAN2はサーバーと同じネットワークセグメントのHUBに接続します。
  • iPhoneのWiFiをOFFにしてアクセスして見るとWebページが表示されました。成功です。
    この設定をRTX1200にも反映すれば良いはずです。RTX1200では、LAN2,LAN3とも使用しており、LAN1のポートがいくつか空いているだけですので、VLANを使って設定する事になりますね。

    当然ながらセキュリティの設定は必要です。
    また、この設定を試して不具合/トラブル等が発生しても当方は一切責任を負いません。自己責任でお試しください。
    まぁ、私以外にこんな事する人はいないと思いますけど。

    なお、普通ならサーバーにもうひとつLANインターフェースを追加してルーティング設定で対応するのが良いと思います。
    セグメントとWiFiの関係からこれを試して見ました。

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