Softbank光 IPv6 IPoE + IPv4ハイブリッド (ソフトバンク)

投稿者: | 2017/11/04

以前の記事で、Softbankサポートに聞いて「IPv6+IPv4ハイブリッドで繋がっているかどうかの確認はできない」、また、その時にはIPv6のパケットもbbtecを経由して出て行っているようだと書きましたが…
光BBユニットを接続してもIPv6高速ハイブリッドが有効にならないんだけど?によれば、以下で確認できるようです。

光BBユニットでIPv6高速ハイブリッドが使える状態に切り替われば、以下(2つ)のようになります。

  • セットアップメニュー( http://172.16.255.254/ )の右下に「IPv6モード」または「IPv6 + 光IP電話モード」と表示されます。
  • 「詳細設定モード」 → 「ルータ機能」の「IPv6設定」 からLANポート別設定が無くなり、IPv6機能(有効/無効)だけになります。
  • 私の場合は、IPv6モードになってます。LANポート別設定もありません。
    そして、IPv6 testで確認した結果は以下のようになっています。

    さて、私のネットワークはSoftbankの光BBユニットの後にYAMAHAルータ RTX1200が繋がっています。普通に接続するとRTX1200配下のPCからはIPv6で接続する事が出来ません。と言うのも、光BBユニットが配布するIPv6のプレフィックスは/64なので、もうこれ以上サブネットに分けるとクライアントPCが自動でIPv6アドレスを生成する事が出来なくなるからです。(光BBユニットに直接接続する場合は問題ありません) 全てを手動で設定すれば可能だけど、PCやスマホの数が多くなると嫌になりますよね…

    極端な話、光BBユニットが必要な理由はIPv4の通信をIPoEでIPv6ネットワーク(NGN)を通すためだけです。光BBユニットは、IPv4のパケットをIPv6のネットワークにカプセル化(トンネリング?)して通すための変換装置なのです。そして対向するプロバイダ側でIPv6→IPv4に戻す必要があります。つまり、両側で同じ方式(プロトコル)を使っていなければIPv4に戻す事は出来なくなります。(その前に通信が成立しませんけどね)
    そして残念(?)な事に「IPv6 IPoE + IPv4ハイブリッド」で接続できる機器は市販されていませんので、光BBユニットを使うしかありません。ネットワークのスピードが必要な人はケチって光BBユニットを解約しない方が良いと思います。

    光BBユニットが無いとIPv4はPPPoE接続する事になり、NTTの網終端装置の負荷(通信量)によりスピードが低下すると言うのが現在の状況で、設備はNTTのものなので直ぐに増強してもらう訳にもいかずなかなか改善されないと言うことのようです。
    ただ、IPoEと同様にPPPoEの網終端装置もISP事業者負担で増設できるようする事も検討されているようですので、そのうちに改善されるのかもしれません。

    では、光BBユニットの後段にルータを接続してIPv6を使いたい時はどうすれば良いのかと言うと、「ひかり電話」を契約していればHGWには/56のプレフィックスが割り当てられ、そしてHGWが後段に配布するIPv6アドレスのプレフィックスは/60になり、RTX1200でネットワークを分割しても配下のクライアントPC達にはプレフィックス/64を割り当てる事が可能になります。(光BBユニットは/60を割り当ててもらって、/64で配布していると言う事ですね)
    つまり、HGWに光BBユニットを接続し、光BBユニットの後段にRTX1200を接続し、RTX1200の別セグメントのLANインターフェースをHGWに戻すことで、IPv4のパケットは光BBユニットに渡して、IPv6のパケットはRTX1200からHGWに直接渡すと良い事になります。

    RTX1200はHGWからDHCPv6-PDでプレフィックスを割り当ててもらい、各インターフェースにRAで/64のプレフィックスを配布します。当然、IPv6のGWはHGWに繋がったLANインターフェースを設定します。

    Softbank webでもIPv6で接続している事が確認できます。

    ついでに、traceroute6でIPv6のルートを確認した例を以下にあげておきます。(自分側のIPアドレスは仮です)

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