オシロがあるとテスターだけの時と違い波形を見ることができますので、例えば電源のノイズなども見る事ができます。まぁ、趣味の電子工作ならオシロは要らなだろうと考えていたのですが、やっぱり効率は違いますね。(使っていなかったけど、アナログCRTオシロは持っていました) オシロで波形を見ていて、先日作ったGPSDOの電源のコンデンサをつける位置を間違えていたのが分かりました。波形をみて「なんだかノイズが大きいなぁ」と思っていたら、回路図は間違えていなかったけどユニバーサル基板に配線するときにコンデンサを違うラインにつけてしまっていました。テスターでは分かりませんでした。
前回に引き続き、今回もSIGLENT SDS2104X Plusのレビューです。ちょっと辛めに行きますよ。
1. 先ずは、前回もあげたERSについてです。
SDS2000X Plusは、100MHz帯域の10bitサンプリングがありますが、他のオシロがサポートしているビット拡張(ERES)機能があります。そしてこの機能では3.0bitまで拡張する事ができます。
しかし、10MHzの正弦波でERESを3.0bit拡張して見ると、画面両端に波形の歪みが現れました。
マウスカーソルがある付近に波形の傷があるのが分かりますか。
ERESを2.5bitまで下げると歪みは目立たなくなりました。
マニュアルによればERESの拡張ビット数により周波数帯域に影響が出ると書かれています。でも、波形に影響が出るとは書かれていませんね。まぁ、ここまでビット拡張して使う必要もないので実用上は問題ありませんが、このような事があることは頭に入れて測定する必要がありますね。波形にひずみが出るのは、演算処理を表示画面内のデータで行なっているせいではないでしょうか?(確証はありませんが)
また、ERESの波形はZOOMできません。これは、ちょっと残念(謎)仕様ですね…
2. 次は、シリアルデコードです。UARTデコードをやってみました。
GPSDOのログ出力を取り込んで解析してみました。
最初取り込んだ時に、エラーが出て「え、なんで?」となったのですが、フレームの検出がうまく動作していないようです。
波形のポジションを移動すると正しく表示されるようになりました。
想像するに、画面内の波形を最初から解析して表示しているようです。ちょっとこれは微妙な仕様ですね。バグに近いと思います。長いデータは、取り込みを長くして、ZOOMで必要部分を拡大して確認すると思うのですが、フレームを気にしながら水平ポジションを合わせないとうまく解析できないようです。また、波形の下に表示されているデータ(写真ではASCII文字)はZOOM画面に拡大されないようです。これはデコーダの仕様としてはかなりのマイナスポイントかも知れません。
(追記)Horizontal ノブで拡大するのと、Zoomモードは動作が異なります次の記事も読んでください。
3. そして、1.2.の原因にもなっているのでは無いかと勝手に思っているデータキャプチャについてです。
ちょっと、スクリーンキャプチャした時間が前後していますが、先ずはトリガポジションをセンターにした時の波形表示です。全画面に波形が表示されていますね。
そして、Stopして水平ポジションを移動した時の表示です。
画面の左に波形がありませんね…取り込まれていないということです。
他のオシロでは取り込みサンプル数を長くすると画面表示前後にもデータが取り込まれているのが普通のように思います。(取り込んだデータの一部を表示しているということ)
もし、画面の前後もデータを取り込んで処理するような仕様であれば、1. 2.のような動作もしないのでは無いかと思います。
私の使い方が間違っているのかも知れません。マニュアルをよく読んでもう一度試して見たいと思います。
今回はちょっと(かなり?)辛口のレビューになりましたが、対抗機のRIGOLに比べてアナログフロントエンドのノイズが少ないというのは大きなアドバンテージだと思います。
オシロは波形の歪み、立ち上がり、立ち下がり、そしてノイズなどを見るものです。特にアナログ系ではノイズが大きい測定器は使い物になりません。そして、H/Wの性能は後から改善できませんからね。
今回あげた点はいつかF/Wが修正される(方式的に直らないような気もするけど)のを期待することにします。