暇つぶしにWattsで物色していたら、スマホ用のスイッチ付きのハンズフリーイヤホンマイクを見つけました。
先日、VX-3用のスピーカーマイクを作りましたが、今回はイヤホンマイクを自作してみました。
ハンズフリーイヤホンマイクは、ステレオタイプ(写真右側)とモノラルタイプ(写真左側)の2種類があり、モノラルタイプは通話用のマイクスイッチがついていました。ステレオタイプは、前回SP-MICでピンプラグを使用したものと同じです。
前回作ったSP-MICは、いかにも「無線をしている」という感じになり、人目が気になりますが(笑)
イヤホンマイクであれば、それを使って電話している人も良く見かけるのでトランシーバーを鞄やポケットにしまっておけばワッチだけなら怪しまれないかもしれません。
こんなことを気にすること自体、無線家として失格なのでしょうけど(笑)
先ずは、そのままVX-3につないで使えないかとつないでみました。
う~ん、スイッチを押してもいないのに送信しっぱなしです。ピンプラグのサイズは良さそうなのですが、使えませんね。
一応、ご近所さんに迷惑をかけないようダミーロードをつないで確認しました(笑)
分解してみました。
スイッチにはタクトスイッチが使われています。マイクはコンデンサーマイクのようです。
でも、このつなぎ方はなんだろー? タクトスイッチは、4極の内、片側2極づつは導通していて、スイッチを押すと、もう一方の2極と接続される構造になっています。この構造だと、スイッチを押すとマイクが短絡されることになります。
なんでだろうと、パッケージの説明を読むと、スイッチを押す度にオン/オフが切り替わると書かれていました。実際のオン/オフの切り替えはスマホ側でやっているのですね。
このイヤホンマイクは、モノラルの片耳タイプですので、このままトランシーバーに使うとちょっと怪しさが残ります(笑) ケースとスイッチはこのまま使い、イヤホンはステレオタイプ(でもVX-3との接続はモノラル)に交換することにします。
写真右側のイヤホンも分解してみました。
こちらにもコンデンサーマイクが入っています。回路も簡単ですね。マイクは、こちらの方が大きいようです。径は同じで高さだけ違うようです。ケースに入れてみましたが、うまく入りそうなのでこちらを使うことにします。大きい方が音が良いかもと思っただけですが、本当に音がよいかは分りません。
回路図は以下の通りです。
簡単ですね。PTT検出用に抵抗 2.2kΩを追加する必要があります。
トランシーバーからのSP出力はモノラルですが、左右のイヤホンを並列にして両側から音声が聞こえるようにしました。実際に使う際は、片側外しても良いと思います。
スペース的に太い配線は入らないので、配線には余分になったイヤホンからケーブル(UEW線?)を使いました。ビニール被覆がないため、細くしなやかで配線しやすいです。こんな感じです。
VX-3の配線と合わせるためには、ケーブルはイヤホン側、プラグ側に完全に切断して、配線しなおす必要がありました。
ピンプラグとケーブルの接続はテスターでチェックします。イヤホン側は、テスターを導通チェッカーまたは抵抗モードにして、配線を触るとガリガリと音がしますので、それで判断します。
SP音声の青色の線がマイクの配線とショートしそうですが、組み込む時に薄いシートを入れて絶縁しました。
最初の写真が完成したイヤホンマイクとVX-3を組み合わせたものです。小さくて軽いので邪魔にならなくて良いと思います。VX-3だけではなく、FT5D等にも使えます。ただし、FT5Dは防水のためか、プラグの挿入が少し甘くなることがあるようです。
製作に必要なもの
- イヤホンマイク
スイッチ付き、スイッチ無しの2種類 220円(税込) - 抵抗 2.2kΩ
なるべく小さいもの 今回は1/6Wのものを使用 - テスター
配線確認用、導通チェッカーがあった方が便利
イヤホンの音質は値段相応でしょうか。かなり高音よりの音質ですが通信には使えるかなといった感じです。通勤電車の中でのワッチに使用していますが、手軽でなかなか良いと思います。なんといっても安いので気を使わなくて良いし、壊れても簡単に代わりが作れます(笑)
まだ、実際の交信には使っていません。誰かと交信したい(笑)