1200MHzのハンディが欲しいなと思っていたら、知り合いの局長さんから「ちょっと不具合があるけど、使っていないC601があるから使っていいよ」と言っていただいて、無期限?でお借りしました。
症状は、「内蔵マイクが使えない、外部マイクなら使える」ということでした。早速お借りしたリグを開けて見てみると…中古で入手されたとは聞いていましたが、やっぱりメーカー以外で修理された形跡がありました。
マイクのプラスマイナスが逆に接続されています。昔のコンデンサマイクならば極性が無いものもありましたが、これは極性があるマイクのようです。まぁ、普通は電極が広くしかもケースにつながっている方がGNDだと思うのですが…
マイクは壊れていないのかも知れませんが、また開けるのは面倒なので新しいコンデンサマイクに交換です。新しいといっても、100均で買ったイヤホンマイクから外したコンデンサマイクですが(笑)
もう一つ、バックアップ電池も電圧が下がっているので、一緒に交換することにしました。
タブ付きのCR1632です。バックアップ電池も交換された形跡がありました。多分、古くなったバックアップ電池からタブを取り外して、新しい電池にハンダ付けしたのだと思われます。マイクも電池もハンダ付けはイマイチでした。フラックスをたくさん塗ってハンダ付けしているのか、周辺が汚くなっています。また、ハンダもきれいについていません…よほど昔のハンダでなければ、ほとんどの場合フラックスを塗る必要はありません。
バックアップ電池を交換しました。大き目の部品には、予備ハンダしておくのが きれいにハンダ付けするコツです。タブに予備ハンダしてから、基板にハンダ付けしました。(温度が低かったり、逆に熱を加えすぎてもきれいなハンダ付けになりません)
ついでに、周波数ズレも調整しました。はい、周波数カウンタの基準周波数は自作GPSDOの10MHzです。ようやく作ったGPSDOが活用できました(笑)
C601は、430MHz 280mW, 1200MHz 100mWとパワーがとても小さいですが、近場の交信やレピータアクセスなど思った以上に使えます。なんといっても、乾電池で使えて、軽くて電池の持ちも良いのが最高です。そして、430/1200MHzのDualバンド対応、お気に入りになりました。
VX-3もそうですが、STANDARDのリグは小型に作られていて良いですね。
このC601も先日のTS-790Sと一緒にJARDの保証認定を受け、変更申請(届)中です。審査が終了したら活用しようと思います。