ICOM HM-90 のバッテリーを交換した

投稿者: | 2024/09/11

ICOM IC-3700には、マイクとしてHM-90が付属しています。HM-90は、一般的なハンドマイクとは異なり、ワイヤレスで使えるという面白いものです。以前、IC-3700を修理しましたが、今回はこの付属マイクHM-90のバッテリーを交換しました。

HM-90に使用されているバッテリーは、Ni-Cd電池で単3型(より電極分短い) 2本で電圧2.4V 容量は不明です。IC-3700は1994年発売ということですから、ひょっとすると入っているのはもう30年前のNi-Cdかも知れません。まぁ最初の電池が30年も持っているとも思えませんので、途中で交換されている可能性もありますが、それでも年月が経過しているのは確かでしょうから、バッテリーも交換してやろうと考えました。

いまNi-Cd電池を交換するなら、同じ電圧のNi-MH電池でしょう。
リチウムイオン電池は電圧も違いますし充電回路もそのままでは使えません。
ヨドバシカメラの電池売り場で、以下の条件に合うコードレス電話用のバッテリーを物色してきました。

  • 電圧が2.4Vであること。容量にはあまりこだわらない。
  • サイズが同じであること。
  • コネクタが同じであること。

サイズと、電圧は特に問題なく選べましたが、コネクタは同じものはありませんでした。容量はバッテリーのサイズによるのでしょう。Ni-MHは、同じサイズのNi-Cdよりも容量は大きいと思います。
HM-90のバッテリーのコネクタは、JST(日本圧着端子)のPH 2ピン(2.0mm)コネクタです。仕方ないので、サイズと電圧が同じバッテリーを購入して、コネクタを付け替えることにしました。

安心のPanasonic製です(笑)
でも、後で日本橋のデジットに寄ったら、コネクタ無しの同サイズの無印(?)バッテリーが売られていました。(ちょっと安かった)

左側がオリジナルかどうかはわかりませんが、元々ついていたバッテリーです。
右側が新しく交換用に購入したバッテリーです。

PHコネクタは、以前アマゾンで購入したIWISSの圧着ペンチで圧着しました。

新しいバッテリーを装着しました。
無事収まりました。ケーブルの断線や噛み込みに気を付けて組付けます。

無事バッテリー交換ができ、しばらくは安心して使えそうです。

このマイクを最初に見た時は、ワイヤレス=無線 だと思っていたのですが、実は 「赤外線通信」 でした。

見えにくいかもしれませんが、上部のボタンの下に、赤外線LEDが2個みえています。そして、上部のプラスチックは、赤外線透過フィルターなのでしょう。

IC-3700側は、ボリューム/スケルチと周波数ノブの間に赤外線受光部があります。SUBとMAINがあるので、2か所ですね。
そして、フロントの左右外側がフィルターになっています。(分割構造になっています)

今ならBluetoothで無線伝送なのでしょうが、FM変調の赤外線伝送です。この時代としては、なかなか凝った作りになっていますね。回路構成も面白いですが、設計者は開発に結構苦労されたのかも知れません。こういう変な(褒め言葉)回路は、頭の片隅にでも覚えておくと何かの時に役に立つことがあるかも知れません。(無いかもしれません)

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